毛内 拡(もうない ひろむ)
Hiromu Monai
脳科学者・神経科学者・生物学者
1984年 北海道函館市生まれ
東京薬科大学 生命科学部 分子生命科学科 卒
東京工業大学 大学院 総合理工学研究科 知能システム科学専攻 修了/博士(理学)
略歴
2010年-2013年 日本学術振興会 特別研究員 (DC1)、2013年-2018年 理化学研究所 脳科学総合研究センター 研究員などを経て、2018年- 大学教員として勤務。
所属学会
日本神経科学学会 アウトリーチ委員 詳細はこちら
日本バイオイメージング学会 評議員 詳細はこちら
日本神経化学会 詳細はこちら
日本神経回路学会 詳細はこちら
日本生理学会 詳細はこちら
課外活動
TRiSTAR(世界で活躍できる研究者戦略育成事業
大学×国研×企業連携によるトップランナー育成プログラム)フェロー 詳細はこちら
専門
神経生理学、生物物理学。「脳が生きているとはどういうことか」をスローガンに基礎研究と医学研究の橋渡しを担う研究を行っている。




INFORMATION
Message
皆様ごきげんよう。脳科学者の毛内拡です。
社会に寄り添う脳科学を目指して、2024年に「Brand new Brain」を始めました。
脳科学者を目指すきっかけ
私が脳科学者になろうと考え始めたのは高校生の頃でした。ボランティア活動の一環で特別支援学校の運動会に参加し、重度知的障害と診断されている同世代の生徒さんに付き添って一日を過ごす機会がありました。最初は「自分とは全然違う存在なのだろう」と思い込んでいましたが、実際には、走るなどの運動機能、お昼になればお腹が空いて、勝てば嬉しいし負ければ悔しい――まったく同じ気持ちや身体の反応を共有できることに気がつきました。それは私の人間観を一変させる強烈な体験で、「人間とは何か」「人間らしさを形づくるのは何か」を強く問いかけられたのです。哲学書や文学書など多くの書物を読み漁りましたが、納得のいく答えには出会えませんでした。けれども、その答えがあるとすれば、それはきっと脳にあるのではないか、と直感しました。答えが見つからないならば自分で探究してみよう――そう考えた私は、脳科学に惹かれ、研究者を志すようになったのです。
これからの脳科学-社会に寄り添う脳科学を目指して
脳科学には、まだまだ解明されていない謎が山ほど残されています。研究者が力を合わせ、一生かけても解き尽くせないほどの未知が眠っているからこそ、私たちは探究を続ける意義と興奮を感じられるのです。そしてその興奮は、ただ研究室に閉じこもっていてはもったいない。脳に関する新たな発見や知見は、人々の暮らしや社会をより豊かにする可能性を秘めています。たとえば、教育や医療、コミュニケーションなど、あらゆる場面で脳科学の成果を活かすことで、私たちはよりよい社会づくりに貢献できるのではないでしょうか。まだわからないことのほうが多いからこそ、そこに無限のチャンスと価値があります。この本が、脳の不思議を探求する旅のきっかけとなり、一緒に新しい発見や知識を社会に役立てる道へ踏み出せるよう願っています。さあ、わたしたちとともに、まだ見ぬ宝の山を探しに行きましょう。