脳科学の達人がブレインテックの未来について語りました
「脳科学の達人」に出演しました
ごきげんよう。毛内です。なんとですね、「脳科学の達人」という動画に、神経科学会の市民公開講座の動画に出演しまして。最近アップされましたね。それで、もちろん公開講座なので、最初15分ぐらい喋ってるんですけど。そこはね、TED風ということで。あのTEDってご存知ですか。なんかかっこよく喋るみたいなミッションだったので、ちょっとかっこつけた感じで喋ってるんですけど。まあ、うまくいかないよね。そういうかっこつけはね。原稿を頭に入れようと思ってたんですけど。でも言いたいことは言えたと思うんですけどね。だけど、かっこよく言うていう縛りがあるんで、なかなか言葉の使い方とか難しくて。
その後にですね、Q&Aコーナーってのがありまして、そっちの方が割とフランクにね、普段通りの自分が出せたんじゃないかなと思ってて。ファシリテーターは、佐伯恵太さんていうね、俳優でもあるし、サイエンスコミュニケーターもやってて、素晴らしいですよね。喋ってて、何よりですね、ちゃんと理解してくれているってのはすごく安心しましたね、喋ってて。かなり専門的なことを言ってるはずなんだけど、ちゃんとそれに対して受け答えしてくれて。しかも一般市民というか、しかも皆さんの代理というかですね、皆さんの目線に立って喋ってくれるので、なるほど!って感じで、こっちも勉強になりました。
というようなことがあって。なんとこの動画、「脳科学の達人」始まってもう9年ぐらい。今年10年目っていうことらしいんだけど、来年かな?とにかくそう節目なんだけど。10年っていうことなんだけど。最長らしいです、どうも。なんか50分になっちゃった。Q&Aも含めるとね。昔は多分Q &Aとかなかったんで、単に喋ってる様子とかだけだったんだけど、コロナ禍でね、このイベントがオンラインになって。コロナ明けで、オンラインと現地のイベントのハイブリッドになったわけですね。
このイベントは、8月後半に日本科学未来館っていう、お台場のところにあるところでやったんですよ。そこも会場、お客さん来てくれたし、オンラインでも同時に配信していて、Q&Aをオンラインで集めたんですよね。そしたら、すごいたくさん寄せていただいて。それに演者が4人いましてですね。この4人で質問を分担して、というか、ある質問なんかは名指しで毛内先生って来てたんで、もうそれは私が答えますって言って答えたり。あと私が答えられそうなやつをちょっとピックアップしてですね、答えました。それで細かいことは、まずは動画を見て欲しいんですけど。
で、ハイライトとして、ちょっとQ&Aご紹介していこうかなと思うんですけど。頂いた質問はですね、例えば6個あって。
Q1. 神経細胞の多寡が習慣、クセの形成に関与していると思いますか?
1つ目がですね。「神経細胞の多寡が習慣やクセの形成に関与してますか」。多寡ってのは、多いか少ないかとかいうことなんだけど。神経細胞が多いか少ないかってのは確かに気になりますよね。頭がいいとかって言うと、「さぞかし脳がぎっしり詰まってるんですね」みたいな。「頭重そうですね」みたいな。ことはよく皆さんも言われたことはあると思うんだけど。実は多いとか少ないとかそういう問題じゃないんだよね、ってことをご紹介してます。詳しくは是非動画を見て欲しいんですが。習慣やクセっていうのはどういうことかっていうことですよね。脳はですね、省エネがしたいってのがあるので。省エネの結果ですよ、習慣とかクセとかってのはね。多分。私が思うに。それとニューロンの回路と、それから僕が研究してるグリア細胞ってのがどういう風に絡んでくるのかってのは、もう乞うご期待ですね。
Q2. グリア細胞の中でもアストロサイトに注目されているのはなぜですか?
僕は、アストロサイトっていう、脳細胞の中でもグリア細胞っていう方に、電気を発生しない細胞に着目していて。グリア細胞もミクログリア、オリゴデンドロサイト、アストロサイトっていう風に大きく分けて3つぐらいに分けられるんですけど。中でもアストロサイトに注目されているのはなぜですかっていう質問ですよね。本編の方が、僕はアストロサイト、脳の中のヒーローっていうかスターっていう風に言ってて。アストロってのは星っていう意味なんですよね。だから脳の中に星があるとか、僕のスターですって、ヒーローなんですっていう。実は脳の中でニューロンにエネルギーを供給したり、脳が、ニューロンが出した老廃物を排出するっていう、すごく縁の下の力持ちみたいなことしてて。脳の保護者じゃんっていうことで。そういうこともあって、この細胞にすごく可能性と魅力を感じているわけですね。そんなことを喋ってます。
Q3. アストロサイトを刺激する微弱な電流を流す帽子が開発されたら被っているだけで勉強や仕事が捗る?
最近話題のブレインテック。なんか2024年までには5兆円規模になるって昔から言われてて。5兆円ってすごいですよね。AIとか目じゃないぐらいの大きな市場で、もう世界中の名だたる大企業とかが、もうどんどん参入してて。ちょうど昨日のニュースでも、イーロン・マスク氏が率いるニューラリンクっていう会社が、ついに人でインプラントした、髪の毛よりも細いワイヤーで脳の活動を測るとか、脳を刺激するとか、なんかそういうことの臨床試験に成功したっていう風に言ってまして。そうなんです。だから、電気を使ってとか、テクノロジーを使って、ブレインテックなので、テクノロジーを使って脳を刺激するみたいなのは面白いですよね、やっぱりね。
僕もずっとそれのような研究をしてきていて。特にずっと研究してたアストロサイトを刺激するっていう方法ですよね。これがなんか頭が良くなったり、病気の回復が良くなったりとか、病気の予防になったり。要は、脳が健康で、しかもベストパフォーマンスみたいなのに効いてるんじゃないかっていう研究をずっとしてて。でそんな帽子が開発されたら、そりゃあ確かにいいですよねっていう話で。そんなブレインテックの話とかもしてましたね。
その中でも言ってますけど、そういう例えば、念じるだけで車椅を動かすとかコンピューターに文字を入力するとかって夢のような話なんだけど、もうなんか現実になりつつあって。 2024年までにっていう風に言われてたくらいなので、もう今年ですよね。今年の秋冬ぐらいには、なんかそういう「念じるだけでなんとか」系のデバイスがですね、多分出てくるんじゃないかなって。
チャットGPT とかもブワァって普及しましたよね。突然出てきたかなように思うけど、ずっと脈々と研究があって。例えばチャットGPT も最初なんか嘘ばっかり言うみたいな感じだったけど、だんだん賢くなってきたり、改良が加えられたり、いろんな応用が加えられたり。 Alexaとかもなんか最初わけわかんなかったけど、だんだん学習して良くなっていったり。みたいな感じで。多分最初は念じるだけで電気をつけるデバイスとかって出てきて、全然精度悪いじゃんってなるかもしんないけど、使っていくうちに良くなっていくっていうね。そういう未来が来そうですよね。そんな予感がビンビンしますよね (後半へ続く…)
