あ、こんなところにも脳科学が!

脳科学おすすめ

妻を帽子とまちがえた男
オリヴァー サックス (著), 高見幸郎 (訳), 金沢泰子 (訳), 2009, 早川書房
頭がオルゴール? 化粧は右半分だけ?『火星の人類学者』のサックス博士が奇妙な患者たちを優しく見つめた代表作。妻の頭を帽子とまちがえてかぶろうとする音楽家、からだの感覚を失って姿勢が保てなくなってしまった若い母親@@脳神経科医のサックス博士が出会った奇妙でふしぎな症状を抱える患者たちは、その障害にもかかわらず、人間として精いっぱいに生きていく。そんな患者たちの豊かな世界を愛情こめて描きあげた、24篇の驚きと感動の医学エッセイの傑作、待望の文庫化。

あなたの知らない脳──意識は傍観者である
デイヴィッド・イーグルマン (著), 大田直子 (訳), 2016, 早川書房
私たちの行動をコントロールしているのは「自分の意識」ではなかった!
例えば衝突の危険をはっきり認識する前に、足は車のブレーキを踏んでいる。
脳はたいてい自動操縦で動いており、意識は遠いはずれから脳の活動を傍観しているにすぎないのだ。
だが、自覚的に制御することができないのなら、人間の行動の責任はどこにあるのか?
意識と脳の驚くべき働きを明かす最新脳科学読本。
『意識は傍観者である』改題文庫化。

人間とはなにか (上)(下) ——脳が明かす「人間らしさ」の起源
マイケル・S・ガザニガ (著), 柴田裕之 (訳), 2018, 筑摩書房
人間を人間たらしめているものとは何か? 脳科学界を長年牽引してきた著者が、最新の科学的成果を織り交ぜつつその核心に迫るスリリングな試み。

天才科学者はこう考える〜読むだけで頭が良くなる151の視点〜
ジョン・ブロックマン (編), 夏目大 (訳), 花塚恵 (訳), 2020, ダイヤモンド社
読むだけで世界を見る目が変わる科学の概念。リチャード・ドーキンス、スティーヴン・ピンカー、ダニエル・カーネマン、リチャード・セイラー、ケヴィン・ケリー、ドン・タプスコット……。一流の研究者・思想家のみ入会を許されるオンラインサロン「エッジ」会員151人が解説する、思考力を上げる科学の概念とは。

脳にはバグがひそんでる: 進化した脳の残念な盲点
ディーン・ブオノマーノ (著), 柴田裕之 (訳), 2021, 河出書房新社
計算が苦手、人の名前が思い出せない、不合理な判断をする、宣伝にだまされる……驚異的な高機能の裏であきれるほど多くの欠陥を抱える脳。日常や実験のエピソードを交え、そのしくみと限界を平易に解説。

あなたがあなたであることの科学 ; 人の個性とはなんだろうか
デイヴィッド・J・リンデン (著), 岩坂彰 (訳), 2021, 河出書房新社
ある人はなぜ他の人と違うのか。記憶、性的指向、食べ物の好き嫌い、睡眠時間、人種……
興味深いエピソードと多様な実験シーンをふんだんに盛り込みながら、「個性」という謎に迫る。
人間はどこまで同じなのか、どれだけ違うのか――?
ベストセラー『快感回路』『触れることの科学』の著者、科学界随一のエンターテイナーがいざなう「わたし」と「あなた」の間のワンダーランド。

40人の神経科学者に脳のいちばん面白いところを聞いてみた
デイヴィッド・J・リンデン (著・編),  岩坂彰 (訳), 2022, 河出書房新社
科学界のエンターテイナー、リンデン教授率いる神経科学者のドリームチームが研究の一番面白いところを語る。10代の脳、双子の謎、知覚の不思議、性的指向、AIと心…脳を揺さぶる37話。

情動と理性のディープ・ヒストリー:意識の誕生と進化40億年史
ジョセフ・ルドゥー (著), 駒井章治 (訳), 2023, 化学同人
人間の本質を本当に理解したいなら、その進化の歴史を理解しなければならない。(本文より) 世界的な神経科学者ジョセフ・ルドゥーは、ヒトの「意識」を理解する鍵は, 地球上に現れた最初の生物からはじまる進化の全貌に迫ることだと主張する。本書では、生命40億年の歴史をたどり、私たちと私たちの祖先との間の類似点を深く掘り下げ、 神経系の進化がいかにして生物の生存・繁栄能力を高め、意識の出現を可能にしたのかを探求する。単細胞生物からヒトの脳にいたる壮大な物語。

免疫学について

美しき免疫の力―人体の動的ネットワークを解き明かす
ダニエル・M・デイヴィス (著), 久保 尚子 (訳), 2018, NHK出版

人体最強の臓器 皮膚のふしぎ 最新科学でわかった万能性
椛島 健治 (著), 2022, ブルーバックス

脳疲労について

文庫 「うつ」は炎症で起きる
エドワード・ブルモア (著), 藤井 良江 (訳), 2020, 草思社文庫

脳疲労ゼロ革命
プレジデント社 (著), PRESIDENT編集部 (編), 2023, プレジデント 2022年 7/29号

疲労とはなにか すべてはウイルスが知っていた
近藤 一博 (著), 2023, ブルーバックス

脳科学が解き明かした 運のいい人がやっていること
毛内 拡 (著), 2024, 秀和システム

kiitos. キイトス Vol. 32 - HEALTHY & BEAUTY MAGAZINE -
三栄 (編), 2025, ニューズムック

脳と免疫の謎: 心身の不調はどこからくるのか
毛内 拡 (著), 2025, NHK出版新書

情動と意識について

情動はこうしてつくられる──脳の隠れた働きと構成主義的情動理論
リサ・フェルドマン・バレット (著), 高橋 洋 (訳), 紀伊國屋書店, 2019
心理学のみならず多くの学問分野を揺さぶる、自身の《構成主義的情動理論》を解説するとともに、情動の仕組みを知ることで得られる心身の健康の向上から法制度の見直しまで、実践的なアイデアを提案する。英語圏で14万部、13か国で刊行の話題の書。

心は存在しない 不合理な「脳」の正体を科学でひもとく
毛内 拡 (著), 2024, SB新書

存在の四次元―意識の生物学理論
ジョセフ・ルドゥー (著), 高橋 洋 (訳), 2025, みすず書房

グリア細胞について

脳とグリア細胞 --見えてきた!脳機能のカギを握る細胞たち
工藤 佳久 (著), 2010, 技術評論社
なぜヒトの脳には、グリア細胞がニューロンの10倍も存在しているのでしょうか。グリア細胞研究によって、これまでニューロンだけでは不明だった脳機能が解明されてきました。例えば、シナプスの可塑性という脳の最も重要な部分や、脳血流量の調節、ニューロンの修復、神経伝達物質の除去、ニューロンの興奮調節、記憶などの脳の情報処理などにもグリア細胞が関与していたのです。そして進化した脳ほどグリア細胞の存在比が高いのです。本書は、脳のグリア細胞の研究で明らかにされてきた成果を、一般読者向けに、会話調でわかりやすく解説した脳の入門書です。脳研究の第一線で活躍する著者による新事実が満載です。これまでにない脳の面白さと深さを再認識できます。

もうひとつの脳 ニューロンを支配する陰の主役「グリア細胞」
R・ダグラス・フィールズ (著), 小西 史朗 (監,訳), 小松 佳代子 (訳), 2018, ブルーバックス

脳を司る「脳」 最新研究で見えてきた、驚くべき脳のはたらき
毛内 拡 (著), 2020, ブルーバックス

脳のなかの天使と刺客: 心の健康を支配する免疫細胞
ドナ・ジャクソン・ナカザワ (著), 夏野 徹也 (訳), 2022, 白揚社

脳の可塑性について

あなたの脳のはなし 神経科学者が解き明かす意識の謎
デイヴィッド イーグルマン (著), 大田 直子 (訳), 2019, 早川書房
脳ほど私たちの関心を引きながら誤解されているものもない。衝撃の前作『あなたの知らない脳』で「意識は傍観者にすぎない」と看破した著者が、自ら関わった数奇な症例・実験を豊富な図版で紹介、あなたの脳への固定観念を次々と覆す待望の最新脳神経科学入門

脳の地図を書き換える: 神経科学の冒険
デイヴィッド・イーグルマン (著), 梶山 あゆみ (訳), 2022, 早川書房
脳にはどれだけの潜在能力が秘められているか? 企業家にしてスタンフォード大学神経科学者デイヴィッド・イーグルマン (ベストセラー『あなたの知らない脳』著者)が、人類の未知なる可能性に挑む。
人が視覚や聴覚、または身体の一部を失った時に脳内ではどのようなことが起きるのか。
科学技術を駆使して脳の可塑性を利用し、身体に五感以外の新たな感覚を生みだすことや、ある感覚で別の感覚を「代行」させる――肌で音を感じ、舌で世界を見る――ことは可能か。
脳を「ライブワイヤードな装置」=絶えず自らを改造する汎用的パターン認識器と捉えなおす著者が明かす、神経科学の最前線。

ドーパミンについて

快感回路 - なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのか
デイヴィッド・J・リンデン (著), 岩坂 彰 (訳), 2012, 河出文庫

もっと! : 愛と創造、支配と進歩をもたらすドーパミンの最新脳科学
ダニエル・Z・リーバーマン (著), マイケル・E・ロング (著), 梅田 智世 (訳), 2020, インターシフト

食べ物や腸

食べる時間でこんなに変わる 時間栄養学入門 体内時計が左右する肥満、老化、生活習慣病
柴田 重信 (著), 2021, ブルーバックス

「腸と脳」の科学 脳と体を整える、腸の知られざるはたらき
坪井 貴司 (著), 2024, ブルーバックス